一月一日
明治四一年戊申元旦
熟田村の家の多くは旧暦で正月を祝った
一月二日
父と山林で薪を採る
一月三日
午前、馬に乗って山に行き薪を採る
午後、小麦まきと小麦踏み
一月四日
旧一二月一日の「川ピタリ」
もちをつき、おしるこ、おいしかった
一月五日,六日
一月五日
午前、山で木の葉さらい
午後、ワラを馬で家に運ぶ
一月六日
深夜に大地震
雨屋でスルス引き(脱穀作業)
一月七日,八日
一月七日
雪が降り、雨屋でスルス引き
一月八日
雨屋でスルス引き
一月九日
もみがらを燃やして火事騒ぎに、
父母にしかられた
一月一〇日,一月一一日
一月一〇日
家で縄もじり(縄ない)
大木を切り倒す
一月一一日
一つ目の疫病神がやって来る「ダイマナク」の日
邪気を払うためメカイカゴを屋根に掲げた
一月一二日,一月一三日
一月一二日
薪にするための松の枝を切りそろえる
一月一三日
山に行って木の葉さらい、松の枝を束ねる
一月一四日,一月一五日
一月一四日
葉煙草の収納に喜連川へ行く
一月一五日
今年一番の雪、豊作の兆しだ
一月一六日,一月一七日
一月一六日
雪が解けず雨屋で縄ない
夜は夜警当番
一月一七日
厩肥出しと雨屋で縄ない
睡眠不足ではかどらない
一月一八日,一月一九日
一月一八日
父と木小屋の修理
一月一九日
薪割り雨屋の羽目板を準備する
一月二〇日
半鐘が鳴り、消防点検の訓練実施
一月二二日,一月二三日
一月二二日
清次君と山で木の葉さらい
一月二三日
寒風の中、小麦踏み
一月二四日,一月二五日
一月二四日
強風の中、木の葉さらい
一月二五日
今日も清次君と木の葉さらい
一月二六日,一月二七日
一月二六日
正月が近いのですすはらい
一月二七日
友達と氏家二十四日市(旧の暮市)に行く
一月二八日,一月二九日
一月二八日
強風の中、馬でワラを運ぶ
一月二九日
馬で薪を運ぶ
一月三〇日,一月三一日
一月三〇日
正月用のもちつき、
門松用の松を採りに友達と山へ行く
一月三一日
雨が上がり、厩肥出し
しめ縄を準備する